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2007年05月28日
桐音会演奏会参加、他 [ 一般公開 ・演奏会 ]
先週末の5月25日(金)は、いつもの「カフェ・ブルージュ」で定例ライブがあり、僕もセッションに参加しました。ママ作曲の「ウインド・オヴ・サパ」はここ最近毎度ですが、Luiz Bonfa作曲の「黒いオルフェ」に初挑戦です。Gmキーのマイナーペンタ+ブルーノートでなんとかなるので拙いながらソロも演りました。
そして翌26日(土)も、同店でベンチャーズのコピーバンド「酔バンド」のライブを観賞しました。以前リハーサルでカホンを叩いてお手伝いしたコトもあり、メンバーさんとの音楽談義も楽しめました。
で、翌27日(日)はにかほ市金浦の金浦勤労青少年ホーム軽運動室にて、津村美樹先生主催の琴の音教室「桐音会」さんの第一回発表会があり、賛助出演させて頂きました。絃方の皆さんは、まだ入門して一年足らずの方々が多かったにも関わらず、全く破綻のないお上手な演奏です。演奏会の進行、運営も会員の皆さんの手によるものですし、舞台に向かう真摯な姿勢には大いに勉強させて頂きました。
来月17日(日)に控える、秋田県三曲連盟創立40周年記念「三曲演奏会」では僕も舞台係を務めるので、彼女達を見習いたいと思いました。そして今日は昼過ぎからその打ち合わせがあり、夕方からは師匠にお稽古をつけて頂き、おまけに夜は地元商店街振興組合青年部の会合... 疲れました^^;
追記:ずっと以前から「桐音会」というお名前で演奏活動をなさっている団体があるそうです。このエントリーの「桐音会」は全く別の組織ですし、2010年7月現在この名称は使用しておりません。
2007年05月22日
東北支部総会 [ 勉強会 ・演奏会 ]
一昨日は朝から「日本尺八連盟」東北支部の総会でした。会場の外にはまだ会員になっていないお弟子さん達が後の合奏練習の為に待機しており、僕も総会に出席してもしょうがないので(笑)、歓談していました。昼過ぎからは生田流箏曲「清絃会」さんをお迎えしてお勉強会で、曲目は...
・六段の調べ(作曲:八橋検校)
・春の夜(作曲:宮城道雄)
・音心(作曲:石垣征山)
・清絃の譜(作曲:市川慎)
です。最後の「清絃の譜」は清絃会さんの次期家元であり、和楽器ユニット「ZAN」のメンバーでもある「市川慎」さんが、一昨年の同会110周年記念として作曲なさった曲です。実は今年の2月の新年会で、この曲について市川先生と話す機会がありました。
同曲は、2拍で付点8分-付点8分-8分のパターンと、2拍3連のパターンが多用されています。しかし、(失礼ながら)ご年配の尺八奏者にはこの2種類の使い分けは難しいのではないか? というお話しをしていました。そしてコレがまんまとそのとおり... どころか、付点8分-付点8分-8分のパターンのみを正確なリズムで演奏するコトすらままならない状況です。
う〜〜〜ん... メトロノームを使ってトレーニングすると出来るようになると思うんですけどね(汗)。もっとも、リズムについては脳のスイッチが入るか否かという問題もある気がしますし。コレは難題ですね^^;
2007年05月18日
2度目のラジオ番組出演 [ 尺八修行 ]
昨日、民謡歌手小野花子さんのABS秋田放送ラジオ番組「花ちゃんの民謡は日本一」の唄録りと収録に参加しました。正確には唄録りは見学だけでしたが、今年の2月に続いて2度目のラジオ番組出演です。オンエアは20日(日)の午前11時から。
民謡尺八はまだまだ録音に堪えるほど上達しておらず、邪魔になるのも申し訳ないので、菅原五郎先生に遠慮しようかとお電話を入れたら「見るのも勉強です」と仰って頂き、お言葉に甘えてじっくり見学しました。
実は内心、来月開催される秋田県三曲連盟40周年記念「三曲演奏会」の宣伝をしたいと思っていて(汗)、担当の越前屋ディレクターにチケット提供の申し出をしたらご許可を貰ったので、プレゼントコーナーで紹介させて頂きました。ジャンルが違いますから応募がどれくらいあるのか少々心配ですが(笑)。
終わってからの打ち上げでは、小野花子先生の隣の席に着くコトになり、たっぷりお話しさせて頂きました。次回の唄録りは8月ですが、先生に「次は吹きます」と言ったところ、「ならばアタシが唄うから」と仰って頂きました。僕の民謡尺八デビューは、民謡日本一の小野花子さんの伴奏というコトになりそうです^^
2007年05月14日
久々のセッション [ 一般公開 ・演奏会 ]
先週末、いつものカフェ・ブルージュでバンドメンバーと久々にセッションをしました。ママ作曲の「ウインド・オヴ・サパ」を演奏したらアンコールを頂き、初挑戦のアントニオ・カルロス・ジョビン作曲「WAVE」を吹きました。
キーはオリジナルのDで、八寸管だと乙ロから四まで使いますし、ツ〜レ間のクロマチックなフレーズもあるので、なにげにいい練習になります。しっかし、ソロはキツい... いや、ムリです(笑)。
ボサノバの曲は尺八の音色に合うと思うのですが、コードチェンジが激しくてアドリブがしんどいですね。いずれなんとかしますが。ベタベタなスタンダードよりもボサノバのほうが演っていて楽しいですし、ものにしたいと思います。
2007年05月05日
尺八の音階を考える [ 尺八楽理 ]
いつものカフェ・ブルージュで、バンドをバックにドンパン節を吹くコトがあります。今までなんとなく演奏していましたが、ママにキーを尋ねたらFだとのコト。一尺八寸管で所謂「ロツレ音階」の曲は、実はF(ツ)を基音とした「ツレチハロ音階」「ツ調陽旋法」というコトになりそうです。また、Fメジャースケールは「ツレチほハロつツ」ですが、日本的な音階とされるヨナヌキにすると「ツレチハロ」となりますから、ツが基音と考えて間違いないと思われます(表記は「ウェブ尺八記譜法」による)。
ピアノに併せて民謡尺八を吹く人はなかなかいないと思いますし(笑)、民謡に於いてキーは一本二本…で表しますから(八寸管の表吹きが六本で一寸長くなるごとに一本少なくなる)、西洋音階と結びつけるのはナンセンスなのかもしれませんが、やはり自分が演奏する楽曲のキーくらいは知っておきたいものです。しかし、ツが基音だからツレチ音階だと書いたら混乱するだけなので、「ロツレ(ツ調)」のように表現したいと思います。
さて、民謡尺八の「表吹き」は所謂「ロツレチハ音階(ツ調)」です。女性の唄い手との合奏では、多くの場合一尺八寸(六本)から一尺六寸管(八本)の表吹きでの演奏になります。男性との合奏では完全四度下の「チハロつレ音階(ハ調)」となる「裏吹き」が多く使われます(一本から三本)。都山流尺八民謡集によると、その他の裏吹きとして「レほハロツ音階(ハの半音調)」や「ハっツレほ音階(ツの半音調)」も使われるとのコト。しかし、個人的にはツの半音調は七孔でないと使い辛いと感じます。
邦楽ジャーナルの2003年11月号に「アドリブ 教えて下さい!」という記事がありました。この中で、小湊昭尚さんが「一本の尺八を五つのパターンで吹き分けている」と解説されています。それぞれ「ツレチほハロつツ(F調)」「ハロつツレチはハ(C調)」「ほハロっツレチほ(Bb調)」「レチはハロつれレ(G調)」「ロつれレチはひロ(D調)」となり、最初の3つまではヨナヌキ(太字)にすると上記民謡の音階と共通します。
ジャンルに拘らずに尺八を吹く人は、12音階全てのメジャースケールを吹けるように練習するべきなのでしょうが、最低でもこの5つのパターンは自由に使えるようになりたいものです。民謡で使う音階の練習にもなるワケで、表や裏とかではなく、満遍なくトレーニングしたいですね。
関連:
続・尺八の音階を考える
表吹きと裏吹き
2007年05月02日
金浦でリハーサル [ 一般公開 ・演奏会 ]
5月27日(日)に金浦勤労青少年ホームで、お箏の津村美樹先生が主催する「桐音会」の演奏会が開催されます。プログラムは...
一部
・吉野山(作曲:宮城道雄)
・岩もる水(作曲:宮城道雄)
・藤の花(作曲:宮城道雄)
・笛の音(作曲:宮城道雄)
・寒月(作曲:中尾都山)
・千鳥の曲(作曲:吉沢検校)
二部
・甲・乙(作曲:山本邦山)
・花かげ(作曲:豊田義一)
・比良(作曲:宮城道雄)
・黒田節(作曲:福岡民謡)
・荒城の月(作曲:滝廉太郎)
となっており、僕は「寒月」「千鳥の曲」「黒田節」「荒城の月」を演奏します。
で、先日本番の会場でリハーサルがあったのですが、本曲から古曲へと連続で吹くのはかなりキツいです(笑)。まぁ、コレも修行ですから頑張りますけど。
それにしても金浦はいい町でした。美しい海と鳥海山の絶景、豊かな自然に溢れた素晴らしい環境です。道中の運転は師匠任せでしたし、のんびりできました(すみませんw)。
追記:ずっと以前から「桐音会」というお名前で演奏活動をなさっている団体があるそうです。このエントリーの「桐音会」は全く別の組織ですし、2010年7月現在この名称は使用しておりません。