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2011年02月20日

楽譜制作ソフトウエア  [ マック楽曲製作 ]

 同郷のご出身で日本尺八連盟の先輩で、最近ブログを開設された高橋湊山さんより、コメント覧で楽譜作成ソフトについてお問い合わせを頂きました。折角なのでエントリーに纏めます。

 定番と言えるのは米MakeMusic社の「Finare(フィナーレ)」シリーズでしょう。日本語ローカライズと販売はイーフロンディア社です。僕が存じ上げている邦楽界の某プロもコレですね。

 全機能から簡易化された複数のバージョンがありますが、よほど複雑な楽曲でない限り、最も安価な「Finale NotePad」で十分でしょう。ダウンロード購入で1,050yenとなります。

 Wikipediaによると、「Finale各製品よりも使いやすいと主張するFinale NotePadファンもいる。というのは、Finaleフルバージョンは簡略版に比べて機能が突出して多いために作業パレットの数や各メニューの配列も細かくなっており、単に音符を打ち込む上においての使いやすさ、作業のしやすさの面では必ずしも優れているとはいえない側面がある」とのコト。そのNotePadの機能制限は...

* 記述できる最小の音符(休符)は32分音符止まり(※ただし、内部処理はFinaleと同様、4096分音符単位である。すなわち上位バージョンで記述されたより細かい音符休符、64分音符は正しく表示・認識して演奏可能である。以下、「記述」できないというのはこのバージョンでは新たに付け加えたり変更することができないという意味である)。
* リアルタイム録音および高速ステップ入力ができない(ステップ入力のみに限られる)。
* 曲の途中での転調を記述できない。
* 装飾音符が記述できない。
* 重嬰記号(ダブルシャープ)、重変記号(ダブルフラット)を記述できない。
* 曲の途中で拍子記号を変更できない。
* 反復記号は単純な反復に限られ、n番括弧を記述できない。上位バージョンのファイルを読みこんだときには最初のリピート区間に限り反復され、二つ目以降のリピート記号は無視される。

 となっています。転調を記述出来ないのは少々痛いですが、上位バージョンにアップグレードも可能なので、まずはコレから始めるのがいいと思います。

 しかし、尺八用の楽譜制作を考えると仏Myriad Software社の「Harmony Assistant」が秀逸でしょう。Tab譜他、沢山の楽器の譜面を表示可能ですが、日本人有志の働きかけで五線譜を入力すると尺八のロツレチ譜に変換してくれる機能があります。ダウンロード購入で$85。

110220.jpg

 日本円で7,500yen強となりますが、充実の機能です。しかし多機能過ぎてお手軽感は薄くなりますね。まぁ、どんなソフトであれ、慣れの問題とも言えますが。

 他にも沢山のソフトがありますが、まずはこの2つをお試し下さい^^

投稿者 鈴木幻山 : 2011年02月20日 11:31

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コメント

幻山さん、どうもどうも。
ご丁寧に、ありがとうございます。
Finale NotePad、よさそうですね。
多分、32分音符までで十分ですよ。
こうなると、自分専用のパソコンが欲しくなる。
(自宅のパソコンは家族で共用しているもので)
尺八譜への変換は、8寸であれば、頭の中でやるほうが便利かな?

投稿者 湊山 : 2011年02月21日 12:43

こういう話題、大好きなんですw

安めのノート1台あってもいいんじゃないですか?
僕は昨年秋にMacBook Air買いました。
最近はネットが繋がる場所も多いので、持ち歩いたりしてます。

八寸はそうですね、僕はまだ初見で5線譜はキツいので便利かなと思いますが、
手はいらないのでロツレチだけだといいですね。MIDI落としてサクっと変換。

投稿者 幻山 : 2011年02月21日 20:10

幻山さん、悪い、勝手にリンク入れてしまった。
問題ないかな???

投稿者 湊山 : 2011年02月25日 09:49

湊山さんへ
全然悪くないですよ!^^
コチラもリンクさせて頂きました。
今後ともよろしくお願いいたします。。。

投稿者 幻山 : 2011年02月25日 16:58