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2007年11月29日

ガラスの尺八  [ 尺八ニュース ]

 耐熱ガラスメーカーの「ハリオグラス」社が11月28日、日本初の「ガラスの尺八」を公開したとのコトです。以下フジサンケイ ビジネスアイより一部引用...

 耐熱ガラスメーカーのハリオグラス(東京都中央区)は28日、日本初の「ガラスの尺八」を公開した。この日、2006年に製作した「ガラスの琴(中国古箏)」と競演、会場には透明な音色が響き渡った。

 尺八は製作費500万円をかけ、11人の職人が3カ月がかりで製作した。長さ49センチ、直径26ミリ、重さ253グラムで、通常の尺八よりも軽く、温度に左右されずに安定した音程を保てるという。外側には特殊インクで手書きにより装飾を施した。

 画像を見る限りでは歌口が深く、直径も細いので、ケーナっぽいと思いました。そして、ガラス製の尺八については、数年前に「尺八大全集」で東大生が制作したと話題になっていたはず... と思って調べてみたらありました。「東京大学尺八部」でしっかり紹介されています。コチラが日本初でしょうし、より尺八らしい形状をしています。

 ハリオグラス製が歌口部分と筒の部分を個別に作った、エンビ管のような形状であるのに対し、東大製は竹の尺八と変わらない形になっています。おまけに画像ではハッキリ確認できませんが、中継ぎまでありそうです。

 プロの職人11名が500万yenもかけて作ったガラスの尺八を、東大生はどうやって製作したのでしょうかね? 謎は深まるばかりです...。

 ちなみに「ガラスの仮面」は元々「お琴をする女の子を描こうとしていた」そうですよ。でも確かにマンガだと座りっぱなしでは絵になりませんね(笑)。

投稿者 鈴木幻山 : 2007年11月29日 19:12

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コメント

久しぶりです。ガラスの尺八は、製管師をやっている松本浩和さんが直接演奏されるところを聴いてきたようです。ブログで紹介しています。

http://blog.goo.ne.jp/hirolabo

ここに書かれたスペックを見ると、歌口部分の詳細がよくわからないものの 設計自体は結局なる八くんをガラスで作っただけのようです。技術的にもそれほどむずかしいものではなくて、作った会社としては技術力を誇示しようとしたんでしょうが、こんなのを作るのに500万円も掛けた、なんてことを言っていたら逆にどんなおそまつな技術力なんだ、ということになってしまいますね。内径20mmのただの直ガラスパイプなんでどこにでもあると思うんだけど。

それに日本最初というのもまったくのウソになっているのですが、ちゃんと調査しなかったのかな。東大の女性の作ったものについてはローカルなんでチェックできなかっとしても、それ以前にもこの程度の物を作った例はあると思いますよ。こんなの誰でも考えることだから。

東大の方は、内径コントロールをしていないので鳴りはよくないそうですが、外見に関してはこのメーカーの物よりは遥かにガラス製の良さを出しているように思います。

投稿者 Toorak : 2007年12月14日 09:24

コメント有り難うございます。ご紹介頂いたブログはチェックさせて頂いておりました。トラックバックはウチからのものです。

ネタ元の記事にもトラックバックを送信しましたが受け付けてもらえませんでした(笑)。

で、なんと! YouTubeに動画がありましたよ!

http://tw.youtube.com/watch?v=ZT0dM7J9Z1Y

台湾の方ですね、中国古箏奏者さん関係なのでしょう。尺八も結構いい音が出てますよね、ピッチも正確です。ただ、歌口の形状を見るとどうもメリカリが効かなそうな気がします。

「日本初」ってのは記者の思い込みかもしれません。ハリオグラス社はそういうアナウンスをしていませんから。ググったら東大のはすぐ出てきたんですけどね、それくらい調べろと言いたいですが^^;

投稿者 鈴木寒幻 : 2007年12月15日 18:15

なるほど、TBってあやしいのばっかりなので、見に行くという習慣を持ってませんでした。

例の掲示板でYouTubeの日本のサイトの物が紹介されてましたね。まったく同じ画像のようです。台湾のが古箏関係かどうかわかりませんが、演奏している伍芳は上海出身です。彼女は来日してずっと関西に居て、そこをベースに活動していたので、関西ではかなり知られているのですが、まだまだ全国的にはメジャーじゃないのかな。この画像も東京での演奏のようですし、以前から東京でも活動をしているというのは聞いていましたので、久しぶりに映像を見たこともあり、ウルウル来てました。

手吹きガラスで世界最初、という表現なのですが、東大の方も手吹きなんじゃないでしょうかね。それに、ハリオのような形状だったら、何も手吹きでなくてもいいように思います。むしろ機械作りの方が技術的にも進んでいるだろうし、安くて済みます。どうせ手孔なんていうのはダイヤモンドドリルでのカットだろうし。他でも指摘があるようですが、歌口はケーナに近いようなのですが、実際に演奏している映像だと、あまりメッてなくて、割りと普通の角度のように見えますね。

ハリオのHPを見ると、ガラスのバイオリンを販売しているようです。30万円台。もしバイオリンを尺八レベルで演奏できて、お金に余裕があったら即買ってしまいそうです。でも、ガラスの尺八はどうかなぁ。5万円以下だったら買うかな。

投稿者 Toorak : 2007年12月20日 11:52